*もこ*もこ*/かおる
 
すんでいく



もこちゃんに加勢するように風が
北から爽やかと言う垂れ幕を引っ張ってきても
寄せては返す季節の狭間は台風の目のようで
グルグルと
指針も決めかねて 目を回して伸びている始末である



オ〜イ、もこちゃん
風見鶏はどこを目指しているの

もこちゃんも もういい加減
はっきりしなくてはいけないなとは思っている



夜は秋のオーケストラのコンダクターとして
立派に職務を全うしているのに
昼間はお日様の圧力にどうも負け気味です

先日の満月の日はウサギさんの
餅つきに会わせて秋のリズムに全世界を染め上げ
時々雲のヴェールをドライアイ
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