ハチミツ/なかやまそう
 
今蜂の巣を
無作為に
しぼられるのならば

きっと僕は
拒むだろう

六角形のひとつ
ひとつの断片から
輝く黄金色の

蜜が

みんなを
喜ばせたり
楽しませたり
しても

まだ僕の蜜
ではないのだから


むりやり
奪われるものならば
限りある生命を
けずってでも

自分を守りたい

まだ僕の
ココロには
黄金色に
ミチルミツは
ないのだから

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