ハチミツ/
なかやまそう
今蜂の巣を
無作為に
しぼられるのならば
きっと僕は
拒むだろう
六角形のひとつ
ひとつの断片から
輝く黄金色の
蜜が
みんなを
喜ばせたり
楽しませたり
しても
まだ僕の蜜
ではないのだから
むりやり
奪われるものならば
限りある生命を
けずってでも
自分を守りたい
まだ僕の
ココロには
黄金色に
ミチルミツは
ないのだから
戻る
編
削
Point
(2)