水の中の8月/
なかやまそう
夢が真夜中に
溶けるころ
アスファルトの
水たまりに
おおきな月が
落ちるある日
森の中から
けむる白い靄は
静寂な空を
とおりすぎ
深い海で眠る
あなたのもとに
よろこびと
勇気を届ける
暗闇に慣れた
その瞳から
見えた景色は
いつか思い出となり
ふりこのように
揺れるココロは
水に溶けた月
ココロに浮かぶ
そのヒカリは
あなたをまた
夢の世界へはこび
渇いた日々に
出逢った僕は
いつか幻となる
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