アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
 
ばっかり 周五郎

うわあ。
逆さまにできないならっておもしろい。生ネズミって、どういう刑なのか、きになってたまらない。それよりもっとわからなくて気になるのが次の句のシチュエーションで、周五郎。誰、みたいな。すてき過ぎる名前。しかもガス室から生還しています。すごい生命力ですね。しかも出て来たばっかりっていう字余りがたまらないです。よたよたした感じで、たぶん周五郎相当やられているけど、でもなんとか生きてます。この2句はほんとうにすごい。情報が少ないというのは、何でもありになってしまうおそれがあるけれど、この2句はその与えられている情報が強烈すぎて、何でもありにはならず、強烈なインパクトを与え
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