つながる/なかやまそう
淡い黄金色の空に
深い
紺色の闇がにじみ
気体
空の飛行機は海へ
流れる
突然の電話は夕立のように
一瞬に
景色を変え僕の透明な
かたまりをこなごなにする
潮が干きココロが満ち
波間の浮き輪にたどりつく
雨季
夢にまぎれたおぼれる魚は
風にのりやさしいまぼろし
たゆとう気持ちは夢の中へ
僕をさそうさそわれ
深い夜の地下鉄で空を見あげ
月の満ち欠けに日々の
ココロの浮き沈みを
重ね
人ごみに交わり
今日一日が終わる
月のない空を憂いながらも
あるくだ
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