フリーターでもニートでも/うめバア
 
ぶ窓
レジ台を柵にして
私はささやかに身の安全を守り
軽い物欲を消化する人々の心の袖口に
そっと触れることができた

態度が悪いって怒られたこともある
接客には向いてないって
思ったこともある

次から次へと来るお客の
靴の裏についたドロを拭きながら
ため息をついたけど

私は私なりの方法で
その仕事に、慣れていったんだ

新聞の投稿記事に、書いてあった
「私は将来フリーターにはなりたくありません。
フリーターにならないために
今できることを、しっかりやろうと思います
17歳 高三」

「我が子をニートにしないために
両親ができること、それは何?

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