場違いな恋/天使
 

小さく丸くなった 白い息を吐きながら 

君の肩を抱いて 「大丈夫だよ」と呟く

君は涙して 小さくうなずく

そんな君のことが どうしようもなく愛しくなった

冷えきった君の体を 包むように抱きしめて

寒さを言い訳に 抱きしめた

君の白くて小さな掌は 細かく震えて冷たい

その手を僕は ぎゅっと握り締めて

「大丈夫。僕がいるから。」

なんて言って 君の弱いところに漬け込む言葉

僕は卑怯だね

本当は同情してただけだった

だけど今は本気で 君が好き・・・

その言葉は まだ君には言えない

言葉を飲み込むと同時に 君をぎゅっと
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