優しい波/043BLUE
 

音もなく
光もなく
感覚もなく

けれど

あなたを
感じている



一体
どうやって?

ボクにも
分からない

ただ

あなたを
感じている



声よりも
姿よりも
肌の温もりよりも

あなたが
ボクのそばにいる



夏の終わり
砂浜で、

一人
ボクが

砂粒に
なる頃



ボクが

波に
優しく

消えて
しまう頃

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