秋窓/
終
Tシャツの裾おもいっきりひっぱってさ 君を振り返らせるの すき。
子どものままの君がじゃれるの すき。
少しだけ残る夏の香りをさ 目を瞑ってかくにんするの すき。
カーテンの裾が揺れてさ 僕と君の肩をくすぐるの すき。
大人になった君が撫でるの すき。
夏の音が消えていく部屋 夕暮れよりも夜の匂いが するさ。
視線を絡ませないままでさ 君の目を見つめるの すき。
遠くまで夏を探しにいってさ 冬の訪れにコートを羽織るさ。
どこまでも 探しに行くさ 僕。
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