やってくる/相沢邑人
とうとうあいつがやってくる
力いっぱいペダルをこいで
小高い丘を登ってく
真夏の日差しが容赦なく照らすけど
そんなことはどうでもいい
とうとうあいつがやってくる
自転車を飛び降り呼吸を整える
青空には光を受けた大きな翼
それはぐんぐん近づいてきて
私の真上を過ぎてゆく
とうとうあいつがやってくる
心がどきどき鼓動を打つ
髪をなびかせ坂を下ると
そこは小さな飛行場
やっと会える
やっとあいつに会えるんだ
>> イメージ画像付きの「やってくる」
http://www.readtoyou.net/poem/comeover.html
戻る 編 削 Point(2)