修飾されない朝/
たもつ
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた
そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう
「いつもの」
そう修飾された朝は
あっけなく崩壊する
大切な人の顔を思い出しているのに
自分の名を呼んでしまう
腹立たしさに何かを叩き壊してやりたくなったが
手に取るとどれもこれも勿体無く感じる
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