ころがるちゅうしん/
カンチェルスキス
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あわてても
ないのに
ぬいだ靴のかたほうが
ひっくりかえっている
花に水をあげたあとで
ねむる
川のせせらぎの底
ころがる小石のように
ころころした音が
やがて聴こえてくるのは
自分のひみつを明かすかのように
しずかになっても
ころがり続けている
あの子のこころのちゅうしん
ゆえなのです。
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