日々のうた/
銀猫
銀の針に
雨糸通し縫い合わす
宵の衣の白さ哀しき
空揺れる
ブランコ振り子に
時忘れ
むかしと今を行きつ戻りつ
約束も出来ぬきみ待つ日も翳り
小さき溜息
風にさらわれ
不意の雨
傘を持たぬは常なりと
飛び出すきみの愛し靴音
豊かなる
こころの糧に気働き
あすの己に還すべき無心
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