冷たい朝がある/
霜天
ょう
押していくものは、何ですか
吐いた息は、緑色です
一日はゆっくりと加速して
カーブの手前では減速をして
踏み外した足は
積み木の揺れ幅の街で
少し壊しそうになってしまって
目を閉じれば、また冷たい朝になる
僕らの足元は兵隊の行進の
真似をするように流れている
重ね着をする安息は
時計のどこにありますか
腕を組んで、息を吐きます
待っています、と誰かに告げる
旅立つには少し、遠い世界で
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