だんご れすきゅー/ブルース瀬戸内
てれびをみるきょうだいのよこに
みたらしだんごが
いっぽんあって
いっぽんには
さんこささっていて
きょうだいはひとつずつたべて
のこりのいっこをふたりでうかがっています。
でも
のこっただんごにしてみれば
たいせつななかまを
さらわれたかたきをとるために
どちらのくちからきゅうしゅつにむかうか
かんがえあぐねているところです。
そこへあにがてをのばしたので
ぜっこうのちゃんすとおもい
あににさらわれたなかまからすくおうと
くちへとびこもうとすると
おまえくえよ、とあにがおとうとにゆずったので
このさいどっちからでもいいとおもって
おとうとのくちへとびこもうとすると
いや、かあさんがたべてないよ
と おとうとが
だいどころにいるははおやにゆずったので
さいごのだんごはちからがぬけて
やわらかくなって
ははおやのくちにはいっていきました。
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