つのり/
砂木
ことん つみあきた 背中 の
羽
しらば っくれて
更けゆき ゆく
斜面 水球 の こごり
しずく 罪もなく 踊り
たわむれた 中指には 触れず
逆らった 声 みなもと に 閉じ ゆかせ
しゃがんだ
すねる くちびる
だきよせる
二本 の これは
からり 混ざった
空向こう の
穂波 さまよえば 山紡ぐ 風の お堂に
飛べますか
羽ですか
違っても かまいま せん
とんで とんで
ことん と
くぎられて
消し さらわれても
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