ジョコンダ 《L・H・O・O・Q》→〜Elle a chaud au cul〜→(彼女はお尻が熱い)/人間
マナイタ
彼女にかかれば全ては工作用の嘘で塗り固められたハリボテの史実で
それが妙に生々しいのは
彼女の唾液がたっぷりと染み込んでいるから
彼女の舌に導かれた運命の悉(ことごと)くは死ぬ
たとえば万年筆 造花 惑星
なんだってそう
臭気が無くなって
重心の方からゆっくりゆっくり痙攣する
そして宙に浮かぶうわ言のように
何事も無かった騙されていくだけ
あたし屠殺される食用馬になりたかった
(4)また今夜
指の無い右手が
あたしを撫でる
あたしが濡れて
彼女はどこもかしこも勃起する
あたしの肉体の穴という穴に音叉を
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