日常爆華子/イオン
 
バスの発車を待っていた
始発バスの停留場
サングラスと青い服
乗り込む彼女は一番の
後ろの席に沈みこみ
ゴソゴソしたあと駆け足で
バスを飛び降り消えてった

走り始めたバスの中
もしかしたら爆弾が
座席にしかけられたかも
突然襲う恐怖感
日常バクバクバク華子
僕は彼女をそう呼んだ

爆破はいつかあと何秒
楽しかったか人生は
苦しかったか人生は
死の直前でこんなにも
バクバクするほど生きている
実感味わっちゃうなんて

だったら次の停留所
降りてしまえば済むはずだ
だけど降りる気がしない
どこかで突然終わること
それをどこかで望みつつ
生きてた自分を殺したい
だからこのままバク華子
お前の胸に抱かれよう

静かに目を閉じ時を待つ
繰り返される発停車
闇の中でグラグラと
大きく揺れて気がつくと
どうやら居眠りこいていた
日常バクバクバク華子
平和にボケて情けない
そんな自分を続けてく
ことに怒りが大爆発
日常バクバクバク華子
しかけていたのは僕の席
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