いじめ1ーサカキバラ君について/石川和広
 
以前サカキバラ事件があった時、僕はとりたてて驚かなかった。
あれくらいのことは、やらかす可能性のある子はどこにでもいる。
単にやらないだけだ。僕がそう思うのは、いじめられていて、あくまで僕個人の主観から話すが、いじめられていて、こいつなら殺されかねないと直感したことがあるからだ。僕個人のことは後に回す。
あくまで僕個人の主観の話である。殺された子は障害者で自分より弱い。しかしなついていた。この、なついていたというところに、いじめの純粋な形がある。
なぜなら、道徳的、法律的にいうと、加害者と被害者の、つまり個人に責任があるかどうかになり、殺した人は悪いに決まっていて、逮捕されているけど、ふた
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