ビー玉/
床
透明な音にみちびかれて
きょうもわたしは海へ向かう
波音ひびく海岸に
さよならをいうのだ
しろいすなの間にみえたのは
しろくろの貝殻と忘れられたビー玉
すこしだけはしってみる
とどきますようとんでみる
からだが
透けてくような感覚に
ここちよさをおぼえながら
水色のビー玉をそっとひろう
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