雨が強くなってきたからといって雨の日の詩は書かない.doc/K+A
 
最近建ったばかりのマンションとマンションの間の
僕の生まれるずっと前から建っていた瓦屋根の上に
大きくて眩し過ぎる白い太陽が昇っているある日だ

その日は朝から風が涼しくてインドア派の僕の白い
白い肌を焦がしてやろうと陽射しを浴びせる太陽と
実に良いあんばいで過ごしやすいそんな一日だった

昼間から自転車で街の中を走っていると大小凸凹の
マンション・アパート・一軒家が立ち並びその全てが
窓を締め切っているのを見た僕はこんな日くらいは
機械の吐き出す空気じゃない風に当たれば良いのに
なぞとインドア派らしからぬ考えを頭の中に巡らす

だんだん日も沈んでいき蜜柑色の空の方へ僕
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