無限宇宙の最果てから/もる
 
生まれた星の名を偽って
彼は君に会いにきた

火星あたりで迷子になって
彼は君に会いにきた

大気圏で火だるまになって
彼は君に会いにきた

着地のときに骨を折って
彼は君に会いにきた

私はそんな君が とてもうらやましい
私はそんな君に なりたいと願う

酸性雨浴びて少し溶けて
彼は私に会いにきた

地雷を踏んで足失って
彼は私に会いにきた

銃弾の雨を潜り抜けて
彼は私に会いにきた

爆破されたビルに潰されて
彼は私に会いにきた

私はそんな夢を まだ描くのだろう
私をそんな風に 想ってくれる人が現れるまで

無限宇宙の最果てから
彼が私に会いに来るまで
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