永様/落合朱美
 

人の生き死にをたやすく
詩になんかするものじゃない
と、貴方は私に云い
今のところ
概ねだけどそれは守られている

けれど私は
貴方の生きざまと
死にざまだけは
しっかりとこの眼で見届けて
いつか詩に書いてやろうと思っている

それが
心底惚れるってことなんだ、たぶん




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