待ってる/珠李
いつもの場所で待ってるね
って君は言った
あの日は今でも思い出す
いつもの場所で待ってるね
いつまでたっても来ないしさ
忘れてんじゃないかって 家に帰った
その日 最後の郵便が
終わったはずの時間なのに
なんでポストに 手紙があんだよ
あの日は今でも思い出す
いつもの場所で待ってるね
そう言う関係の 僕たちだから
君の文字くらい 見分けるさ
どうして何も 言わずにさ
僕の前から 消えるのさ
涙目が映す映像は
滲んだ花柄の 便箋と
君の手書きの さようなら
僕の全てを使っても
君の一つも見当たらなくて
長い時間がたったって
君の一つも消えなくて
時間がどれだけ過ぎたって
僕の時間は止まってる
だから
君の言葉を信じてる
だから
いつもの場所で
待ってるね
戻る 編 削 Point(1)