「 湖面にて。 」/
PULL.
から身を乗り出して、
のぞき込むと。
大きな影が、
波紋の中で揺らいでいた。
来る。
すぅ、
ぱちゃん。
最後に尾ひれが、
湖面を叩いて消えた。
「おい見たかよ。
今の!。
なんなんだ・・・。」
振り返ると、
誰もいなかった。
思い出した。
あの夜、
みんな消えたんだ。
すぅ、
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