ファンタジア/もる
 
粘ついた空気の渦で
真夜中目が覚めた
君は空間を支配したままで
嘘のような魔法を唱えた

何もかも消えてしまい
代わりに生き返った
耐えた少数の幽霊(ゴースト)は
時間の枠にはまれなかった

そしてキラキラ光の中で
何が起きたか分からない
ただ とても素敵で とても素敵で

今まで生きていた僕は
今日から生かされてる
制限がない世界で何もせず
人はつり革にぶら下がってた

考えられなくなった
そのことを考えた
すぐに頭痛が襲ってきて
虫と同じになってしまった

そしてキラキラ光の中で
何が起きたか興味はない
でも とても素敵で とても素敵で

それだけで満足してしまうのは
それだけを思考してしまうのは

ただ あまりに危険で あまりに危険で
ただ あまりに危険で あまりに危険で そうだ 幻想だった



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