れんぞくてきななにか/アンテ
とおく
どこまでもつづくもの
をかんがえるのがすきだった
たとえばそうでんせん
かいりゅう
にそって
とりになり
さかなになり
ものすごいいきおいで
かけぬけながら
ふりかえると
もといたばしょははるかかなたで
すすむさきも
やっぱりはるかかなたで
ふうけいがひとつずつ
しらないものにおきかわっていって
いちばんとおいところへ
たどりつくと
ぐるっとひとまわりする
するとこんどは
みなれたものにおきかわっていって
きがつくと
もとのふうけいのなかにいて
じぶんのいばしょにおりたつと
なつかしくて
でもぴったりとおさまらない
ゆさゆさ
ゆすると
なじんでしまいそうで
しんちょうにあるきながら
ふとわれにかえると
べつのなにかのことを
かんがえはじめている
そんなくりかえしがすきだった
「れ」
あいまいなきもち
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