ちきゅうはかんがえた/みずほ太陽
三日前、
宇宙から眺めた地球は
星屑を散りばめたように
不幸だった
ふと目が覚めた地球は
一滴の涙を流して、訴えかける
「お父さん、お母さん、こんなとこに置いていかないで」
知生体はいることにはいるが、
皆、川原や草原、に停まっているだけだった
もちろんそれは違法駐車だ
それに所々の山に立ち小便もしていた
永遠とも続く
長い空回りの後に
この仕打ちがデモクラシーかと
ジッポーの火を灯しながら考える
「私たちは母を犯しながら生きているんだね」
「肺がんには気をつけなよ」
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