∃mbryonic poEm/つきのいし.
 
stage.?素‘虚室’

人じゃない
動物じゃない
植物じゃない
素粒子じゃない

音楽はない、
絵はない、
無二!

詩の存在が私を犯す
詩の存在が私を貶す
詩の存在が私を洗う
詩の存在が私をかえす

生まれた頃に、
また、死んだ先に、
私は繰り返される

二度と離れない意識の果て
精神を崩す程の力で
あなたはわたしに接触しました

泪も血も時も流れていきます
あなたはわたしを掬いました

神も愛も感じなかった私に
根を張り巡らし、臭いを嗅いで
私を元の意識に辿り着かせました。

突きます。
突きます。
突きます。

何度も
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