∃mbryonic poEm/つきのいし.
 

感覚を赤く焼いて、
わたしを光子にする。
常軌なき鳴き方で
新生の泪は垂れた。



stage.?素‘穿孔’

覚醒期、私は詩になる。

詩の嗅覚は、無限に届き
動物とも人ともなくなり、
私は食べる、使い古された文字を
私は食べる、使い古された表意を
かんで、かんで、エネルギーになる。
私にとって詩は食べ物です。

覚醒期、私は詩になる。
光の匂いが、私を貫く
詩に穴を開けてやったのに、
私が穴あいた!
どこまでも落ちていき
足の裏も感じなくなる。

穿孔期、私は詩になる。



stage.?素‘詩法試験を超えて’ 

表現を裁く
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