プレゼント/竹節一二三
二月ぶりに実家に帰り
仏教徒のくせにクリスマスに会う
きみはいつもの通りアニメソングを口ずさんでいて
まるで昨日別れたようにわたしに声をかける
いつものように15分遅れて
待ち合わせ場所に来た
わたしは「河童よ、きみは誰なのだ」を
本棚に戻してお久しぶりです、と笑う
しばらく離れて本屋で暇をつぶし
町のほうに歩き始める
玩具屋をしらみつぶしに廻り
無論本屋にも廻る
目的のものなどなく
それでも 黙ってあるく
わたしはきみの後ろをついて
きつくまかれたマフラーの端をときどきひく
きみは振り向くけれどもアニメソングを歌うくちびるは
うごくまま
小さな
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