長い長い講堂の時間/うめバア
とを
私もようやく悟りはじめた
なぜ私が呼ばれなかったのか
ようやく私も
考えざるをえなくなった
私は呼ばれたかった
出ていく先が
どこであろうと
他の人と同じように
当然の権利として、ここを出て行きたかった
私には何かが欠落していたのだろうか?
いや、違う
時間はまっすぐに流れ
二度と、戻ることはない
ああ、そうだ
私はただ、単に、定員からはみ出したのだ。
だから、ただ、理由もなく
呼ばれなかったのだ。
そして、これからも
呼ばれることはないのだ。
定員に達した以上、余剰人員は必要ない
ただそれだけの理由で
みんなは私を
置いていってしまったのだ
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