晩 餐/
塔野夏子
燭台にともされたろうそくの炎が
一点の曇りもない銀のナイフとフォークに
照り映えています
用意された皿はただ一枚
白い無垢な皿です
さあ時間になりました
採れたての地球をどうぞ召し上がれ
贖われることなき犠牲の味を
心ゆくまで堪能あれ
戻る
編
削
Point
(7)