晩 餐/塔野夏子
 






燭台にともされたろうそくの炎が
一点の曇りもない銀のナイフとフォークに
照り映えています
用意された皿はただ一枚
白い無垢な皿です
さあ時間になりました
採れたての地球をどうぞ召し上がれ
贖われることなき犠牲の味を
心ゆくまで堪能あれ








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