騒音の果て/りぃ
 

バイオリンの響きみたいに繊細なのに
その糸は引き攣るような悲鳴を奏でていて
夜のノイズに勝つ事が出来ない

ネオン街の片隅で
歌を歌ってみても
からっぽのバイオリンケースには
1ドルの響きしか残らなくて

泣き出した空を見上げないで
吐き出した歌を拾わないで
幸せの在り処を聞いたりしないで

耳を塞いでも聞こえてきたなら
それは誰の心にも響く事が出来る
幸せのノイズ

戻る   Point(2)