天国の実在/第2の地球
 
むかしはね
そりゃ「天国なんてないよ」って笑えた

わたしのひいおばあちゃんは誰にも見取られず気づいたら死んでた

これでジュース買いなさいって よく一万円渡されて
そんな高いジュースないよって おかあさんは笑ってた

天国なんて有るわけが無いって 誰でもがそう思っている今の世の中だけど

ひいおばあちゃんが死んだあと よく道端に一円玉が落ちてた
何かに疲れたときに限って よく拾った
あまりにもよく 一円玉を拾ったから
「ひいおばあちゃんがくれたんだ」なんてうそぶいてた

仕事も私生活も順調になってきて 気づけばひいおばあちゃんのことなんて
忘れてしまったのも わた
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