マヨネーズの形/カバ
 
とセンチのように
なっているだけであって

じゃあ僕は何ミリであればいいのか
と、つい考えてしまう

それは道に落ちてある石に
お前はどのくらいの大きさなんだ、と
言っているようなことで

ぼくは水平線なんて嘘くさい曖昧な言葉よりも
彼女の手が温かいのか、ぼくの手が冷たいのかという
曖昧なものの方が
真実なような気がして
でもぼくは意地になって
彼女の手にさわれないんだ
その曖昧さが
とても怖くて

例えばそれが二人ともそうで
臆病になってしまっていて
自らのマイナスに
マイナスを生み出すのならば
二人のマイナスから
プラスに出来る方法を
探すべきなのかもしれない

という、そんな星の数の話。
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