「エネオス 新日本石油」 丸泉店/えのき
るのだろう?
あと何年もつのだろう?
石油がなくなったらどうするのだろう?
誰かが何とかしてくれるのだろうか?
厚化粧で幼い顔の女性店員だけが、か細く微笑んでいた。「少々お待ちください」「お待ちどうさまでした」「ありがとうございました」
彼女は、「エネオス 新日本石油」丸泉店の中で、小さな炎に見えた。
無愛想な、疲れた、どうでもよさそうな顔をした男の店員たちよ。
炎を守って、消さないでやってくれ。
石油がなくなったら、その炎しかないんだから、もう。
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