愛のソネット/投稿者
お姫様は千年の眠りからようやく目が覚めたのにもはや肉も骨もさらさら何処かへ吹き飛ばされてしまっていたので、傍らで鼻をほじっていた男に命じた、さあいますぐに一刻もはやく私の全部拾ってらっしゃい。
ねえ私のことあいしてるおいおい勘弁してくれ首筋がむず痒いぜ、と穏便に返したつもりだったのにこのやろう痒み止めなんて常備してやがったもんで、仕方なく首筋にそれを塗りながらあいしてるよマイハニー。
ガスだ紛れもなくガスだ、とても重要な部品がガス漏れを起こしているに違いないと思う、求愛中にそう返されてこれは受諾だろうか拒絶だろうかもしかしてもう一度やり直したほうがいいのだろうかと私は思う。
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