君の手のぬくもり/天使
荒い吐息とともに 君の手を握り締めた・・・
「いかないで・・・もうどこにも・・・いかないで・・・」
こどものようなことを言って君を引き止める
本当にかっこ悪い男だよね・・・
でも、そう思われてもいい
君が僕の側にいてくれるなら・・・
そのためなら 何でもするよ
だから 行かないで・・・
もう どこにも行かないで・・・
僕を一人にしないで・・・
ずっと ずっと 側にいて・・・
雨でびしょ濡れになりながら 必死に君の手を握る僕
そんな僕の手を優しく握り返してくれる君
君は言った
「そのことばがききたかったの・・・」っと
君の手はすごく暖かくて
僕はまた、涙した
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