すいか/
たもつ
僕らが歩き出す衝動は
希望なのかもしれない
その過程でいくつかの
意味のようなものを口に含むけれど
次々と廃棄しなければならない
進めば進むほど薄くなるものを感じながら
やがて一番硬いところにたどり着く
それは決して核でなく
たいていの場合はつまらない
その外側のただ広がっているところは
もっとつまらないが
僕らの生身はいつもそこにあるのだ
戻る
編
削
Point
(20)