えこーすふぃあ/かぜきり
 
あおさににごったすいそうひとつ
なかでひそひそゆらぐのは
ひとのすがたのかたのしろ
こきのとだえぬすいちゅうで
みずをのんではあわをはく

あおさにみちたすいそうは
しだいにあわでおおわれて
あえぐしろさにみちてゆく

ごぽり

とまるこきゅうおん

わたしはここでおぼれゆくのか
くうはくのてんびん
ねこのめのろんど
くるくるまわるなげきをむねに
ためいきつきていきをとどめる

あわのとまったすいそうを
そばでみつめるくろねこひとり
しっぽでりずむをとりながら
きみのだんすをまっている

しさくにおぼれたじかんだけ
ふえたみずかさいとあおし

ごぽり
とひとあわはきだして
みずのかたちをえんげする

ふたたびはじまるダンスをまえに
ひげをおどらせまどろむこねこ
みちてはかけるみずかさを
かけてはみちるそのめでかぞえ

くうはくにゆれるきみをみつめて
ひとりなにかをまっている
戻る   Point(1)