白鳥考/m.qyi
に翼をきって飛んでいくのでした。それで、青年は先
回りしてその白鳥が来るのを待っていたのですが、今度はその二
羽の白鳥はやってきませんでした。
なめるなよお前の鼻に指つっこんでやる。青年は思いました。
白鳥は、真弓さんも真弓さんの彼も貴方もいい人どうでもいい人、
と思っていました。
ところで、ぼくにはこの話しの白鳥がなぜ二羽なのかどうしても解
りませんでした。どうしても一羽なような気がして仕方がありませ
んでした。しかし、事実はそうなっており、これは、さては室町時
代あたりの話しだからかなあと、納得しようとしたりしましたが、
今でもやっぱり二羽はゲセナイと思っています。
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