無償/ノクターン
 
夜空に輝く月の光は

太陽に満たされた光だ

光とは

此処から離れた場所で

此処とは違う時空で

知らず与えられるのかもしれない

溢れてしまうまで

誰にも・・・自分自身さえ

気付かぬまま

輝く事に気付いた時

そこには もう

太陽は居ない

そんな事を知ってか知らずか

昼間の月を仰ぎみても

白く儚げで

何も語らず

夜の帳が降りるのを待っている



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