ある夏、夕立/043BLUE
 

君の
悲しみが

夏の夕立だったら
いいのに

なんて
ボクは、
無責任で


開けっ放しの
窓際に

飲みかけの
ソーダ水

、と
読みかけの
本が


風に吹かれて
めくれてゆく

僕たちの
日々が

雨に、
めくれてゆく


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