眠れぬ夜のために(クリ編)/クリ
 
く会」になった場合を想定する。
文章中の「夜の静寂(しじま)」を「夜の蜆(しじみ)」にしたとき、他の部分をどう変更したらよいか模索する。
木こりになって鉄の斧を湖に落としてはみたもののただ静かなだけという顛末を描いてみる。
山に芝刈りに、川に洗濯に行って、何も流れてこずに穏やかな一日が終わったとする。
「国境の長いトンネル…」が「こっきょう」か「くにざかい」か自問自答してみる。
そしてそのトンネルが空間的・時間的なループを成している様子に身を浸してみる。
無人の山手線のモハじゃない車両に乗ってノンストップで揺られてみる。
パジャマを着てテンピュール枕を持ってディズニーラン
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