くたびれ/
Kanata.
茶を飲みながら緑を重んずる
美しい景色に和歌を捧ぐ
あのキレイな人になりたかった
わたしは口が下手で
いつもあなたに負けるし
ろくに文章も書けないので
手紙も出したことがない
めんどくさそうに寝転がってる
あの時あなたに言った
「歌を唄いたい」ってことばも嘘
あなたがあんまり上手だからよ
本当に地面に寝そべると
あまりの自分の小ささに笑いそうになる
広がる空に目を瞑る
後から知った話
あの女性は
小さな声でさびしさをうたってた
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