三度目のトワイライトエクスプレス/相沢邑人
一面に広がるラベンダー
どうしてもそれが見たいと
突然君は言い出した
桜の花びらが散り始めた頃
僕らが乗り込んだグリーンの列車は
寝台特急トワイライトエクスプレス
子どものようにはしゃぐ君を見て
時が止まればいいと思った
もうダメかもしれない
真っ白の枕についた涙の跡
余命を悟った君の最期の言葉は
もう一度トワイライトエクスプレスに乗りたかったなぁ…
雪の降りそそぐ大地を眺め
あの日のことを思い出す
分かってるはずなのに
十分すぎるくらい分かってるはずなのに
空虚な窓際をつい見てしまう
笑顔で景色を眺めている
愛しい君がいるような気がして
>> イメージ画像付きの「三度目のトワイライトエクスプレス」
http://www.readtoyou.net/poem/twilight.html
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