木守り/
木立 悟
囚われの鳥が
水をほしがる
何羽もほしがり
雨になる
木守りのひとつ実
夜を見る
すそから濡れる
夜を見る
一瞬のつながりのかたちから
道の灯りのまぶしさは増し
ひとつのいとおしさを抱く胸を
白く白く照らし出す
光のからだに
触れる雨粒
鳥と空と土のみのりへ
想いはひとつ残されてゆく
戻る
編
削
Point
(2)