白昼夢/珠李
 
青空に流れる雲
川辺に座って ぼやりと眺める

いつのまにか 消えた雲は
懐かしい風 を 運んでくれた

いつからか思い出せない
力 になりたかった あの頃
今はきっと こう願う 心 になりたい

変わっていくこと 怖れちゃいけない
変わらないもの 忘れちゃいけない

ゆっくり流れて 消えゆく雲は
忘れたもの を 心に注ぐ

懐かしい風は 僕を掬ってくれる



どしゃぶりの中 見た その僕は
笑顔で傘を 差し出した
内側見える 青空は
今の僕とは程遠く あの日の僕を映し見ていた

変わっていくこと 忘れちゃいけない
変わらないもの 換えてはいけない

いくつもの空を 越えてきて
今は見えない 太陽に
理想の僕を 映し見ていて

そんな僕に 吹き付ける風が心臓を叩く




川辺をかける
青空は今も ゆれる雲と共に
太陽はいつも 僕の真上に
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