夏の終わり/秋扇
 
からんころん 慣れぬ下駄はき参道を
          ふたり腕組み 初めての夏越


水あそび はじける笑顔 子供らの
          足もと日差しに照らされ七色(なないろ)


夕涼み ふたり座った川縁(かわべり)で
        空 見上げれば人工衛星(えいせい)ひとつ


我が恋は万雷(ばんらい)のみの昼花火
        色づく前に消えてなくなり
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